新年に思うこと①

新年に思うこと①

あけましておめでとうございます。忙しいを言い訳に全然更新していなかったブログ。(現在冬休みで日本帰省中、時間はあるも更新していないので単純に意思の問題だと思うのだが。年始に何かを決意するのが好きな私は今年こそきちんと頑張りたいと思い、ひとまず今回の帰省中に感じたことをまず書いておきたいと思う。

その1. ヘルスリテラシーと教育の大切さ

ひょんなことから患者さん(うちの父ですが)の側から医療を見てみたら、医療者としてきちんと患者さんが行動できるレベルの情報提供を忙しくても心がけれねばと痛感することがあった。

病院の仕組みは複雑

事の発端は、うちの父が検診でひかかったので近所の市民病院に行ってくるといいつつ、予約もしておらず。よくよく事情を聞くと、何科にかかるのかよくわからないので、とりあえずは内科に行ってみて待つから良いと答える父。検診結果を見ると、HbA1cが高く内分泌内科、肝機能が多少上がっているので消化器内科、そしてHbが高くて、総合内科。直接病院い行くという選択肢はもちろん間違いではないが、別に緊急を要すわけでもないのでまずは予約を取るようを勧めた。すると、どこに電話をしていいか分からないというので、私が代わりに電話をして、検診のフォローアップの予約は内科外来ではなく健康管理室という検診を行う部署を通じて、内科の予約を取るように言われ、予約完了。

病院の仕組みを知らない高齢者が予約取るのって複雑に感じることを身を以て感じた。一応、父は、母、妹(20年以上持病のために病院にお世話になっていた)の手続きを一手に引き受けていたのでそれなりの知識があると思ってましたが、そうでもないのだ。

知識の確認と具体的な指導の必要性

さて、総合内科の予約がひとまず翌日に取れたもののその他は1−2ヶ月待ち。とりあえず、総合内科で再度採血をし他ところ、僅かながらも全ての数値が下がっており、1−2ヶ月後の内分泌内科および消化器内科までひとまず節制をして様子見と言われたとのこと。ご飯の量を減らし、ビールを減らして焼酎を飲んでいて少し1−2kg体重が落ちたと自慢気な父。しかしながら、観察していると、毎日オロナミンC(一本あたり砂糖19g)を朝晩、そしてビールを減らすための焼酎にはなぜかのキリンレモンやらCCレモンを入れている(100ml あたり糖分11g)ので、砂糖少なくとも60g/日を飲料から摂取している。

2年ほど前に、ファンタやコーラを飲んでるのを旅行中に気づいて糖尿病のリスクについて説明したところ、コーラとファンタはやめたようだ。しかし、オロナミンCやCCレモンは健康にいい炭酸飲料と勘違いした模様。確かに成分の一番最初には砂糖と書かれているが、成分表には炭水化物で記されてされているので勘違いしたのか??

ひとまず、オロナミンんはさして健康に良いわけでもないため1日一本以下にすること、焼酎には単なる炭酸水を使用するよう推奨してみたが。おそるべし我が父の健康への知識の危うささ。健康的な食事と一口に言っても、個人差があってなかなか難しい。父は以前にボーダーラインの糖尿病予備軍ということで、食事指導を受けたことがあるのだがこの状況。

うちの父は決して教育レベルが高いわけでもないので、このような勘違いはしょうがないのかもしれないが、教育を受けた方々でも、正しい知識がなくて子供のワクチン拒否している、標準治療への不信感から様々な方向に行くなどといったことは結構耳にすることが多くて、クリニックであればある程度の情報提供はして、患者さんに判断は任せるが。医療者という立場でいないシチュエーションでどこまで意見をすべきかはなかなか難しいのだが、啓蒙活動というのは大切だと思った。

長くなったので次に続く

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