アメリカで看護師の資格を取る

アメリカで看護師の資格を取る

 

アメリカで看護師になる

アメリカで働きたいと思った10年ほど前、私はひとまずアメリカで看護師になる方法を探した。外国で看護師のライセンスを持つ人に対して現地で大学に行き直さずに免許を取るために必要なステップは簡単にすると以下の3ステップである。

ステップ 1. The CGFNS Qualifying Exam)CGFNS (the Commission on Graduates of Foreign Nursing Schools:外国看護学校卒業生審議会)という組織の資格認定試験(参考:http://www.cgfns.org/)

ステップ2. NCLEX-RN(National Council Licensure EXamination-Registered Nurse)

アメリカ人も受ける正看護師 (RN)の資格試験。(参考:https://www.ncsbn.org/nclex.htm)コンピューター試験なので、受験日が選べて便利。キャンセルも1週間前までなら可能。コンピューターが受験者のレベルに合わせて問題を出してくるので、最短90分で終了する人もいれば、六時間かかったという人も。。。

ステップ3. 各州のNursing board に登録をする

州によっては登録のために英語のスキル証明(TOEFLのスコアなど)が必要だったりもするので、各州のNursing boardのwebsiteでの情報収集必須である。各州のBoard of Nursingの一覧はこちら(https://www.ncsbn.org/contact-bon.htm)

CGFNSなしで免許をとる

ちなみに昔から、ニューヨーク州とカリフォルニア州はこのステップ1のCGFNSが不要で、にNCLEXというのが受けられるということで住みやすさを含め、日本人の間では人気の州であったことは間違いない。私はカリフォルニア州の試験を受けたが、いい練習になるだろうとCGFNSも申し込み、当時は年に数回の限られた場所での試験しかなく、マークシート試験だったので、わざわざオレンジカウンティーまで受けに行き、玉砕したのであるが。。。。(現在はコンピューター試験に変わった模様です)

カリフォルニア州はCGFNS が不要だったこともあり、結局試験に落ちてしょんぼりしてる間に、NCLEXを受けるための書類審査が終わり、直でNCLEXを受けて無事受かったので、のちに大学院に行く際に別の州に免許をトランスファーしたが、CGFNSを再度受けなくとも、免許が取れた。

他州に引っ越しの場合は

アメリカの看護師ライセンスは日本のように国の組織である厚生労働省などが管理するのではなく完全に州ベースなので注意。各州によって、ライセンスに加えて、英語のスキル証明のためのTOEFLのスコアだったり、ソーシャルセキュリティーナンバーが必要だったりもする。TOEFLは勉強すればスコアは出るが、ソーシャルセキュリティーナンバーは学生ビザなどできている場合、所属している学内でアルバイトをするなどの機会がない限りソーシャルセキュリティーナンバーが取れないので注意が必要である。カリフォルニア州はソーシャルセキュリティーナンバーがないと受験ができない仕組みに変わったはずである。

州を変わるたびに免許を取らないといけないなんて面倒すぎる!と思っていたが(外国人の場合はCGFNSの書類を出し直しなど別途お金も手間もかかる)が、流石にアメリカも気づいたのか、The Nurse Licensure Compactという仕組みがあり、他州でそのまま働ける仕組みを構築した模様 https://www.nursecompact.com/。ちなみに、カリフォルニアは別の国と皮肉られるほどの独自路線なため、これには参加しておらず。

California Board of Nursing は毎度手続きの際にトラブルしかないという恐ろしくプロセスに時間のかかる機関でもある。もしもカリフォルニアで免許を取るのを検討中のかたは早め早めの準備が大事です。

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