キャリアラダーを考える

キャリアラダーを考える

気づけば大してブログも書かずに2019年もあと2週間に差し掛かりつつある。さて、この一年は自分はナースプラクテショナーとして何がしたいかという考える時間的ゆとりがありつつも、結局何も答えが出ず終わろうとしている。

看護の世界ではキャリアディベロップメントというと、ラダー(はしご)システムがあり、アメリカから輸入され日本でもそれに従っていた。キャリアラダーが各病院・病棟で決まっており 何年目でプリセプター(後輩指導)をした、看護研究をしたなどといろんなチェック項目があり、それを達成すると、はしごを一つ一つ登るようにキャリアアップできるようにした能力開発のシステムの一つである。アメリカでは、能力開発とともに、人事制度と連動して能力アップに伴い意欲向上して定着率を上げるなど、給料も昇給するなどの位置付けであるが、日本の場合はあまり給与には反映されていないことが多い印象がある。(少なくとも私が働いてた時5年前は)

さて、アメリカのNP(PA含む)にも年に2度応募できるラダーシステムがあるのだが、私はまだ5年たっていないので、どっちにしろ応募できないのだが。日々の業務に追われるだけでなく、研究、学科発表、レクチャー、学生指導などを規定の範囲に(通常3年以内)しておかないと応募ができないのである。こっちのラダーは給与と連動しているので、キャリア云々というよりも給料を上げるためにという分かりやすいモチベーションで申し込んでいる人が多い印象。

ちなみにカリフォルニアはRN(看護師)給料が高いために、ベテランのRNの時給がNPの給与を超えるということが結構良くあり、うちの病院はそれを是正するために、一律2%の昇級を行い、現在の1つでキャリアラダーが1段上がるという謎の昇給があったが。年に一度の、定期昇給しかないので、このラダーシステムでの昇給は良いチャンスである(通常5%程度の昇給が認められる)。

先日転職活動をした時に思ったが、久々にCV(curriculum vitae: 職務経歴書的なもの?)を書き直してみて思ったが、ここ3年で日々の仕事以外にCVに追加をすることがなくて驚いた(2016年以降に特に研究もしていないし、資格が追加されたわけでも、ポランティアの他のアクティビティが増えたわけでもない)。ちなみに、この転職活動は失敗に終わり、自分の能力など棚卸ししていかなければとも思っている。今回は別に今の仕事があるので焦りはないが、今後引っ越しなどで必要となる転職活動はもっと真剣にならないと。

自分のパートナーがただいま他州への絶賛就職活動中なので、5年でキャリアラダーを上げるまでには辞めるしとぼんやりしていたが。先行きかなり不透明であり、もしかしたらこのままここに残る可能性でもゼロではないことを考えると、ちょっと真剣に考える必要がある。気づけば、来年はNPとして4年目突入するので、優先順位をつけてやることを考えなければと思う今日この頃である。アカデミアで働く彼のCVは、毎年論文を出したり、学会で発表したり、フェローシップをとったり、学生のメンタリングをしたりといろんなことがCVに追加されている。私の主な業務である、患者さんのケアだったり、ノートを書いたりというのはもちろんそこには含まれず。このキャリアラダーを登る要件には、クリニカルワークはほとんど反映されていない。

あと残り2週間で、2019年にやると言ってできなかったこと(やらなかったこと?)をリストにして、来るべき2020年のするべきことリストを作りたいと思う。

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