アメリカで働いていて感じるのはみなboundaryの取り方が上手だということ。
私は以前派遣で看護師として日本で働いてたときは、上司にもう少し協調性を持って欲しいと注意されたことがある。自分のポリシーとして、定時が来ると一切電話やナースコールを取らないようにしていたのだが、その病棟ではダメだったららしい。個人的には、シフト制で働いている以上そのシフト内で起きたことは自分に責任がかかるので、責任の所在という意味でも時間内の担当者が対応する方がスムーズだと今でも思っているが、郷に入れば郷に従えで黙って時間外の仕事も行いました。
さてところ代わりアメリカでは、よく同僚や上司から、仕事を抱え込まないよう、”set boundaries” という言葉を良くかけられる。ちゃんと境界線を引けということだろう。典型的なNoと言えない日本人で、自分に降って来る仕事を黙々とやってしまう、休みの日もメールや看護師からの呼び出しなどで電話対応をしてるのを目撃してるからだろう。
チーム内で、基本的に最低限の仕事しかしない人がいる場合にはさらに仕事を抱え込むことになる。普通にお願いしても、やだとか無理とか言われてしまう。患者さんに電話して出ないなら、家族に電話して都合を確認するとか、紹介状を送ったら念のために確認の電話を入れるとか、、、細かいことだったりするのだが。。。と同時に、チームの別の人に頼んでも忘れられたりも多々あり、自分が再度チェックしないといけないというのが面倒なのもあり、仕事を抱え込んだまま、私のアメリカ社会人一年目は終わったと言っても過言ではない。
2年目に入った今も、人が足りなそうだとクリニック他のを手伝い、記録の時間がなくなり、家で夜や休日も残業が日常になりつつある。休暇を取る時とかも、カバーをお願いするのを躊躇し周りを気にして、目一杯休みを取れなかったりする(苦笑
周りのアメリカ人をみると、皆なかなか潔い。誰かに仕事を頼まれても、遠回しにこれは私の仕事ではないとか、自分の時間を無駄にしたくないとか上司や同僚に向かって言っている人もいる。特に休みについてはシビアで、自分の都合でサクサクと休みを取り、1カ月以上前に上司に伝えているので、その間の人員の補充を用意できないのは管理職のせいであって、私の責任ではないと、言い切っているのだ。特にカバーする人を探す訳でなく休んで迷惑がかかろうとも飄飄と休みをとっている。
そして一人悶々とする自分。
アメリカ社会人生活も2年目になる今、今年こそはNoと言える日本人、休みに仕事のメールに返信しないようになりたい。日本だとアメリカナイズされた日本人、アメリカだとお人好しな日本人。中庸であることは難しい。。。