英語の壁は続く

英語の壁は続く

留学したい、海外で働きたいと思っていた時から立ちはだかる英語の壁。

思い起こせば、24歳で初めて受けたTOEICは450点という恐ろしさ。語学力もないのに血迷って、28歳でアメリカの看護師試験にチャレンジし、NCLEX(看護師試験)の勉強のため教科書1ぺージ読むのに一時間を要するにレベルから多少英語力が若干伸びるも、TOEFL80点台止まり。三十路を超えて、やっぱり大学院留学しようと再度TOEFLの勉強を始めTOEFLでなんとかスコアを出しホッとしたのもつかの間。

大学院の授業、レポート、アメリカの田舎町で実習でも英語で苦しみ、NP試験も英語の読解力の遅さに悩み、英語の電話面接で困難を極めた就職活動、そしてNPとして働き始めて、医療用語がなかなか伝わらずと,幾度となくぶつかる英語の壁。。。。6ヶ月の試用期間も乗り越えて、なんとなく自分アメリカで働けてるしと変な自信を持っていた今日この頃であったが、やっぱり勘違いだと自分の英語力の欠如に凹むエピソードが多発した先週の木曜日。先週末はこの件でずっと凹んでいたと言っても過言ではない。

発音の壁

一緒に働く医師に病状を報告する際、私の発音が悪くVarices (静脈瘤)が伝わらず焦る(ちなみに日本では食道静脈瘤があることをVarixと言ってたがこれはVaricesの単数形なのでアメリカで言っても伝わらず)。日本で英語だと思って使っていた医療用語がカタカナ英語並みに英語圏で伝わらず辛い。最初はカルテを一人で読み、Youtubeでいちいち医療用語の発音練習をしていたが。一年も経つと、私のひどい発音を笑い飛ばしたりネタにしたりするようになり、発音の悪さを若干無視して働いていましたが、やはりこれではダメだと痛感。この発音のおかげで、私は今でも電話が苦手である。仕事柄、保険会社との交渉、患者さんのトリアージや指導、多部署への電話で指示を出したりと電話は避けられないのだが。。。

Listening の壁

もともとTOEFLでも一番良かったのはリスニングなので自分はリスニングに自信があると思っていたが勘違い。典型的な日本人の自分はRとLが苦手である自分にとっては、RとLの聞き分けも苦手であるということを思い知らされた。同僚が診察した患者さんの職業が道化師・ピエロ(英語では”clown”)だということを冗談交じりに話してくれたのだが、私にはCrownとしか聞こえず。結果、全くその冗談がわからず。私は王冠を作ってるのかと勘違いし、、、、せっかくの冗談が台無しに。自分が言えない音は聞こえない!というのを痛感。

Writing の壁

一緒に働いている医師に私のカルテについてフィードバックをもらった。私の書いたカルテの文法間違いおよび、表現について指摘を受ける。全てごもっともで、ちゃんと読み直さねばと思って反省。一週間あたり少なくとも15-20のカルテ(診療記録)を書いている。医療用語もさることながら、医療業界特有の言い回しなどがわからず、働き始めは平日は毎日夜中まで、週末をほぼ潰して書いていた。特に一から全部書かないといけない、新規の患者さんのカルテは、苦労する(今でもだが。。。)

何度も読み直して表現を変えていたり文法チェックしてたが、最近はgrammarly というソフトに頼りきり。ほんとど修正もされないので私の英語良くなったと思い上がっていたが違っていました。Grammarlyの直近の1週間のレポート見たらAccuracy(正確さ)がかなり低いことが判明。もともと、カルテでは冠詞を省いたり、主語を省いて書いてることもありそのせいかと思ってたけど、Grammarlyがキャッチしないミスが多数あることが判明。

最初の半年は自分の語学力でクビにならないか、患者さんからクレームが来ないかドキドキして、色々と試行錯誤をしていたのだが、このところ完全に緩んでいる。今後もアメリカで働くにあたり、この英語力ではまずいなと痛感した一日。ひとまず、発音とwritingのテコ入れを目指そうと決意した1日でした。毎日コツコツできる方法を編み出さなねば!というわけで、乗り越えたと勘違いしていた英語の壁はまだまだ続く。

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